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【IT資格】効率的な勉強方法やコツ

【IT資格】効率的な勉強方法やコツ
エンジニア
エンジニア
IT資格を取得したいのですが、おすすめの勉強方法が知りたいです。

本記事では、AWSやLinuCなどのIT資格を10個以上取得している僕が、資格の効率的な勉強方法やコツを紹介します。

なお、資格を取得する本人の以下の点などで、万人に通用する方法はありません。本記事を読んで、自分にとっての正解を見つけていただければと思います。

  • 資格を取得する分野における経験やスキル
  • 自分に合う勉強のスタイル
  • 家庭環境や生活リズム

 

本記事の内容

  • 資格取得における準備・心構えについて
  • IT資格を取得するための勉強方法やコツ
  • 試験1ヶ月前から当日までの準備・行動

 

資格取得における準備・心構え

資格取得における準備・心構え

資格取得を決めた場合、必ず行うべき準備は以下になります。順番に解説しますね。

①資格取得後のアクションを明確にする
②試験概要のチェック
③合格体験記を読む
④勉強計画を立てる
⑤試験申し込み
⑥教科書や問題集などの教材は惜しまず買う

 

①資格取得後のアクションを明確にする

エンジニアがIT資格を取得する主な理由は「自分のスキルアップのため」や「会社で認めてもらうため、会社の教育方針に従うため」などです。

上記のいずれにおいても、資格取得後のアクションを明確にすることが非常に大切です。

例えば以下を行うことで、資格で勉強した知識をムダにすることなく、自分のスキルアップや会社貢献に繋げることができます。

  • 勉強した分野を継続して勉強する
  • 環境の構築・運用やプログラミングを行い、実践スキルを習得する
  • 上記をブログなどで継続的にアウトプットする
  • 社内で勉強会を開催したり、社内研修で講師を務める

 

逆に、資格取得だけをゴールにしてしまうと、結果的に時間とお金のムダになることが多いです。

理由は以下のとおり。

  • 知識だけあっても、実践で使えなければエンジニアとしての市場価値は上がらない
  • 知識は覚えるものではなく、その知識を使うことが大切
  • 資格を取得しただけでは、その分野のスキルが身についたとは言えない
  • 勉強して資格を取得しても、それに関する仕事や勉強を継続しないと、1年後にはほとんど忘れている

 

もし、資格取得後のアクションが明確にならない場合は、資格取得を見送るのも大切な選択肢です。

 

②試験概要のチェック

資格運営の公式サイトを確認し、試験日や試験範囲などをチェックします。

調べた内容は、後述のノートに簡単にまとめます。

 

③合格体験記を読む

「資格名」+「以下などのキーワード」でググり、合格体験記を読みます。そこで、おすすめの勉強方法や、合格するためのポイントを確認します。

  • 勉強
  • 合格
  • 対策
  • コツ
  • おすすめ

 

なるべく多くのサイトから先人達の記事を参考にする。

そうすることで、有益な情報を得ることができ合格率を上げることができます。

この作業はとても重要なので、1~2時間を2日間ほどたっぷり時間をかけて調査します。

調べた内容は、後述のノートに簡単にまとめておきます。

YouTubeやTwitterなどで調べることも有効です。僕は、Twitterから非常に参考になるブログ記事に到達できたことがありました。

 

注意点

  • ブログの記事などは情報が古かったり、内容が間違えている可能性もある。鵜呑みにし過ぎないようにし、参考にすべき情報は取捨選択することが重要。
  • 「勉強を開始して10日で合格できた」や「20時間勉強して合格できた」などの勉強期間・時間についての情報はあてにしてはいけない。本人の基礎スキルの違いにより、参考にならない数字であるため。

 

④勉強計画を立てる

ここまで準備ができたあとは、勉強の計画を立てます。

 

計画表を作成する

勉強の計画を立てるには、必ず計画表を作成します。

計画表を作らずに、何となく資格の勉強を開始しても、思ったとおりに進められないためです。

また、計画を作る際は以下を意識することが重要です。

  • 1日単位ではなく1週間単位で
  • リスケ前提で
  • 時間をかけずに作成
  • 修正が簡単なソフトウェア・アプリやノートなどを使用する

 

そして、基本的にリスケはどうしても必要になります。

会社の仕事が忙しくなったり、家庭の都合で勉強時間を作れなかったりするためです。

なので、修正がラクな計画表を使用したり、Excelを使用する場合もあまり丁寧に作らないようにします。

計画表について

  • Excelでも勉強用のアプリでも何でもOK。自分が使いやすい・慣れているものを選択します。
  • 僕は後述のDropbox Paperでシンプルな表を使い、時間をかけずに計画表を作成しています。

 

勉強の時間と頻度

平日は30分~60分、休日は1~2時間くらいを目安に「毎日」勉強します。

IT資格は選択問題が多く暗記力が求められますが、勉強した内容は一度だけでは頭に残りません。

何度もくりかえすことで、はじめて頭に定着します。

起床後の朝の時間、通勤中、昼休み、退社後などで勉強の時間を作ります。

 

勉強の期間

勉強の期間は、その資格における自分の知識・経験や、試験の難易度しだいです。

一般的な目安としては、2~3ヶ月くらいが良いです。

理由は以下のとおり。

  • 一部の上位資格をのぞき、2~3ヶ月あれば充分合格を狙える
  • 4ヶ月以上だと、勉強のモチベーションが続かなかったり、途中でだらけてしまう可能性がある

 

⑤試験申し込み

試験日を変更できる資格であれば、できるだけ早い段階で試験を申し込みましょう。

早めに申し込むことで、自分を追い込みながら勉強することができるといったメリットがあるから。

もし、スケジュール通りに勉強が進められなかった場合は、あとで試験日を変更すれば問題ありません。

直前に申し込もうとしても、希望日に空き枠がなかったりすることはよくあります。注意しましょう。

  • 試験の開始時間を自分で決められる場合は、9時や10時などで申し込む(人間は午前中が一番集中できるため)
  • 試験を申し込みできる日が2ヶ月前や1ヶ月前からとかであれば、忘れないように「試験申し込み」を計画表に書いておく

 

⑥ 教科書や問題集などの教材は惜しまず買う

教科書や問題集のお金は、出し惜しみしないことがポイント。自分への投資と考えましょう。

合格体験記などを参考に、書籍の教科書、問題集、Udemy、Web問題集を購入します。

教科書や問題集などの教材は、せいぜい数千円ほど。複数買った場合でも、通常は1万円以内に抑えられます。

それを出し惜しみして、5千円~数万円の試験で落ちてしまうのは、時間と試験代がもったいないです。

 

いざ勉強開始

勉強開始

ここまで準備ができれば、あとは勉強するだけです。

僕が考えるポイントは以下のとおり。

①勉強は毎日少しずつ
②朝や日中に勉強
③アウトプットをメインに高速周回
④ノートを作る
⑤実機を操作する
⑥合格体験記を読み返す

 

①勉強は毎日少しずつ

毎日少なくとも30分~60分は勉強します。

くりかえしになりますが、これはとても大切なこと。毎日勉強することで記憶が定着します。

 

②朝や日中に勉強

朝や日中に勉強します。

おすすめは朝のゴールデンタイム。起床後のスッキリした頭で、効率的に勉強を進められます。

朝だと自宅のパソコンで実機操作も可能です。

日中は通勤時間帯などでを活用して、勉強します。

 

脳科学的に「夜の寝る前に覚えた内容は、睡眠中に記憶に定着する」と考えられています。

一方で、社会人が夜に勉強しようとしても、日中の仕事の疲れや想定外の残業などで、やる気が出ない場合があります。

とはいえ、これについては個人差がありますので、自分の中で勉強に集中できる時間を見つけることが大切です。

 

③勉強はアウトプットをメインに高速周回

問題集などのアウトプットをメインに、高速で周回することを意識して勉強します。

人間はインプットよりアウトプットのほうが、脳に定着しやすいことが科学的に証明されています。

それをくりかえし行うことで、理解し、覚えることができます。

具体的には以下のとおりに進めます。

  1. 教科書の章ごとにざっと目を通す。理解できない内容があっても気にせず進める
  2. 問題を解きながら、理解できなかった点や疑問を感じた内容を、教科書やWebで調べる
  3. なるべく実機を使った操作を行い、視覚的にも記憶に定着させる
  4. 教科書と問題集を「できるだけ高速に」周回する

 

ちなみに、勉強を始めた頃はなかなか内容が理解できません。しかし、それは「当たり前」のこと。

気にせず勉強をガンガン進めます。すると、だんだん理解できるようになります。

 

④ノートを作る

僕はIT資格を取得する際は、基本的にパソコンでノートにまとめながら勉強しています。

ノートを使用するメリットは以下のとおり。

  • 勉強して得た知識の整理
  • 上記をアウトプットすることによる記憶の定着
  • 効率的に振り返りができる(キーワード検索を使用)

 

また、ノートを作る際に意識すべき点は以下になります。

  • 時間をかけすぎない
  • ノート作りが目的にならないように
  • なるべく自分なりの言葉で簡潔に書く(考えてアウトプットすることで記憶に定着する)
  • 可能な範囲で画像をはりつける(視覚効果)

 

僕はノート作成にDropbox Paperを使用しています。

理由は以下のとおり。

  • パソコン、スマホ、タブレットなど複数のデバイスで編集・閲覧可能(オフライン機能あり)
  • Markdownで効率的に分かりやすくメモを書ける
  • 箇条書き、表作成、文字カラーの変更などが超簡単
  • 画像もコピペではりつけ可能
  • PDF, Word, Markdownの3つの形式でエクスポート(バックアップ)が可能
  • 無料

Dropbox Paperを使う上でのポイント

  • ドキュメントは教科書における章などで分ける。1つのドキュメント内における文章量が多いと入力が重くなるため
  • Dropbox Paperのショートカットキーを覚えると、ノート作りの生産性が上がる

 

勉強において、「ノートはいる・いらない」や「効率的なノートの作成方法」などは様々な意見や方法がありますが、ここではふれません。

 

⑤実機を操作する

AWSなど実機を操作できる資格は、教科書や問題集だけではなく、手を動すことも非常に大切です。

実際に操作し、その挙動を確認することで、理解をさらに深めることができるためです。

また、画面を見ることによる視覚的な効果や、手を動かす感覚で記憶の定着が深まるメリットもあります。

 

⑥合格体験記を読み返す

勉強を開始してから2週間後くらいと、1ヶ月後くらいにそれぞれ合格体験記を読み返します。

これを行う理由は以下のとおり。

  • 効果的な勉強法や、試験合格におけるポイントを再確認できる
  • 勉強前はよく分からなかった記事内容が理解できるようになったことで「気づき」が得られる
  • 2週間後だとまだ試験範囲を1周できていない場合もあるので、1ヶ月後にも再度確認する
  • これまでの勉強の進め方が正しくなかった場合は軌道修正ができる

 

試験1ヶ月前から試験当日まで

試験1ヶ月前から試験当日まで

試験1ヶ月前から試験当日までにやるべきことを紹介します。

 

1ヶ月前

試験1ヶ月前には、少なくとも教科書・問題集を1周は終わっていることが望ましいです

もし「あと1ヶ月の勉強で合格は難しい」と感じる場合、受験日を変更できる資格であればリスケも選択肢に入れます。

 

また、自分にとって「よく理解できていない、弱点だと感じる」という箇所は、それを重点的に勉強して苦手意識をとりのぞきます。

僕自身、自分の理解が甘い箇所が試験に出題されると、その問題は自信を持って回答できませんでした。結果、不正解になることが多かったです。

1問でも正解するための対策と努力をおこないましょう。

 

2週間前

「計画通りに勉強を行い、試験内容を充分理解している。合格できる可能性が高い」という仕上がりであれば問題ありません。

もし「あと2週間だけでは合格する可能性は低い」と感じた場合は、受験日をリスケしたほうがよいでしょう。

2週間はあっという間に過ぎます。

 

試験前日

試験前日は知識の最終確認として、最後の勉強を行います。

試験の前日や2, 3日前などに有給を取って勉強するのもあり。

注意点

勉強不足でそもそも理解度が低い場合は、直前の追い込みをだけをあてにするのは危険です。

それだけでは間に合わない可能性が高いからです。

また、これは個人差があると思いますが、僕は試験前日に有給を取得して9:00-18:00くらいまで勉強したことがあります。しかし、効率的な勉強ができませんでした。

理由は以下のとおり。

  • 勉強を開始して2時間くらい経ったあとから集中力が続かない
  • 特に夕方以降は疲れも出てきて、集中力が切れまったく能率が上がらない
  • 社会人は1日の間で長時間勉強する習慣はないため、このようなことになると感じた
  • あまり長い時間学習すると、注意力が散漫になり、学習できる情報量が減ることは科学的に証明済み

 

最後に、試験前日は十分な睡眠を取ります。

睡眠不足は集中力低下に繋がり、本調子が出ないためです。

 

試験当日

朝は余裕を持って、早めに起床します。

また、電車で移動して試験を受ける場合は、試験開始の30分前くらいには現地に到着するようにします。電車遅延対策のためです。

駅に早めに着いたら、カフェなど集中できる場所で、試験直前の知識確認をします。

なお、試験前の飲み物は控えめにすることが重要。試験中にトイレに行きたくなってしまうと、タイムロスで不利になるためです。

カフェインが多く含まれるコーヒーは利尿作用があるため、試験前は飲まないほうがよいでしょう。

 

いざ試験開始

試験は時間との勝負!

時間にシビアな試験はもちろんですが、そうでない試験の場合も「最低1回は見直しができるような時間配分」を意識して、すばやく問題を解きます。

  • 分からなかったり回答に迷う問題は、適当に回答して次に進む
  • 可能であれば、分からなかった問題にはチェックマークをつける

 

そして、時間の許す限り何度も見直して、少しでも正解率を上げましょう。

これまでの努力の成果を出せるように、全力を出し切ります。

あとは合格の結果を見るだけですね。

無事に合格できたら(残念ながら不合格だった場合も)試験終了後はがんばった自分へのご褒美として、おいしいものを食べたりしましょう。

 

試験のあと

試験が終わったあとは、当日中か翌日の間に以下を行います。

  • 試験中に分からなかったり、回答に迷った問題について調べる
  • スケジュールの立て方や勉強方法など、改善点がなかったか振り返る

 

試験が終了しほっと一息つきたいところですが、記憶が新鮮なうちに上記の振り返りをしましょう。

今回の経験を活かし、次に繋げることが大切です。

 

初心者・初学者でもIT資格取得は難しくない:まとめ

IT資格を取得する上で、目的の明確化や、効率的な勉強方法についてご紹介しました。

資格により難易度はさまざまでですが、勉強のコツさえつかめば初心者・初学者でもIT資格取得は難しくありません。

IT資格は暗記すれば合格できるものが多いので、上位資格も充分に狙えます。

 

本記事を参考に、資格取得の目的・取得後のアクションや、自分にとっての最適な勉強方法を見つけてみてください。

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